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よく「抽象的」という

言葉を聞くと思いますが、

説明できない方も多いのではないでしょうか。

 

ニュースで聞いたり、

周りが使用しているから使いますが、

何となくで話している事もあると思います。

 

それでは「抽象的」には

どのような意味があるのでしょうか。

対義語と合わせて

解説していきたいと思います。

「抽象的」の意味は?

まず、この「抽象的」自体の

意味を簡単に整理しましょう。

このの意味は、

「いくつかの事物に共通なものを抜粋し、

それらを一般化して考察するさま」

「頭の中だけで考えていて、

現実性に欠けるさま」

などがあります。

曖昧(あいまい)や

大雑把(おおざっぱ)のように、

掴みづらい内容で使用されています。

 

例えば、

「抽象的にとらえた内容の本質を見極める」

などと使います。

「抽象的」の対義語は?

この「抽象的」の

対義語は「具体的」になります。

意味は、

「はっきりとした実体を備えているさま」

「個々の事物に即しているさま」

などがあります。

 

対義語から見ると、

「抽象的」の意味もイメージしやすいですね。

 

例えば、

「具体的にとらえた内容を

全員で審議する」などと使います。

 

さらに、「具体的」に似た意味の

言葉を4つ見てみましょう。

◇現実的

意味は、

「現実のものであるさま」

「現実に即しているさま」

「実利のみを追求するさま」

などがあります。

 

実際に起きている事など

嘘偽りのないイメージの言葉です。

 

例えば、

「昔では考えられない犯罪が

現実的には起きている」

などと使います。

 

◇実証的

意味は、

「思考に限らず、

体験に基づいた事実などにより

結論づけられるさま」です。

 

推理だけではなく、

そこから調査し

確信した場合に使用されています。

 

例えば、

「実証的な研究が行われた」などと使います。

 

◇具象的

意味は、

「現にそれと認識し

はっきりした形をもっているさま」です。

 

あまり使用されない言葉ですが、

美術品などへの評価などでは

よく使用されます。

 

例えば、

「この絵画は具象的な作品です」

などと使います。

 

◇実際的

意味は、

「現実に即した面を重んじて、

理屈や感情などを並べるさま」です。

 

文字にするとあまり見たことが

無いように感じるかもしれませんが、

れっきとした言葉の一つです。

 

例えば、

「この仕事は実際的に誰が処理する」

などと使います。

 

どうでしたか?

意味の上手く説明できない言葉も、

対義語を考えると

分かってくる事もありますね。

 

あまりにも具体的に説明できない時などは

「抽象的」な説明となっているんです。

 

そのような日常の出来事と考えると

言葉の意味もより深く

理解できるかもしれません。
 

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。