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億劫だったり気が進まない時に

面倒くさいという言葉を使ったりしませんか?

 

面倒見の良いや面倒がかかるなど

「面倒」という言葉を使う事はよくあります。

 

しかし、

普段目にして耳にする言葉だけど

「面倒」の意味や語源は

はっきりしない人もいるのではないでしょうか?

 

今回はそんな

「面倒」の語源についてまとめました。

「面倒」の意味、定義とは?

意味は、

「手間がかかって煩わしい事」

「世話、厄介」「見苦しい事」

などがあります。

解決が難しい問題や手間や

時間がかかる作業などで

気が重く感じられた時などに使います。

 

例えば、

「役所の手続きはたらい回しにされて面倒だ」

などと使います。

「面倒」の語源は?

語源にはいくつも説があり、

定かではありません。

 

その中からいくつかの説を紹介します。

 

①「目どうな」から変化した説

無駄に費やす事や無益な事を意味する

「どうな(だうな)」という言葉から、

目で見る事さえも無駄である

という意味を持つ

「目どうな」という言葉が派生しました。

 

さらに、

そこから「めどう」となり

「めんどう」へ変化したという説です。

「面倒」という漢字は後

から付けられた当て字です。

 

②「めでる」から変化した説

「めでる」の意味には

「美しさや素晴らしさに感動する」

「かわいがり慈しむ」「感心する、褒める」

などがあります。

 

感情表現が控えめで奥ゆかしい

と言われる日本人にとって、

これらの表現をする事は気恥ずかいことです。

 

それに、

どこか決まりが悪く、

みっともなく感じられた事から、

「めでる」が「めんどう」へ変化すると共に

これらの複雑な感情部分だけが

強調され意味として残ったという説です。

 

③地方の方言「めったい」から変化した説

「めったい」は静岡の方言で

「ありがとう」や「感謝」を表す言葉です。

 

他にも「めってい」「めんたい」などの

似たような感謝を表す方言も

多く存在すると言われています。

 

このような感謝を表す言葉が

「めんどう」へ変化する際に、

先ほどの「めでる」と同じく、

感謝の表現をする事を気恥ずかしく

感じるような複雑な感情が意味として残ったという説です。

 

上記の説が代表的なもので、その他に

④「馬道(めどう)が変化した説」

⑤「面伏せが変化した説」

もあります。

 

「面倒」の語源についてまとめましたが、

「めでる」「めったい」の説では

現在の負のイメージとは正反対の

感動や感謝を表す言葉が語源となっています。

 

言葉というものは使われ続けていくうちに

意味を変化しながら受け継がれ、

今でも変化を続けている事が感じられます。

 

言葉の語源を調べて意味の変化などの

知識を深める事を楽しめると良いですね。

 

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。