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「ヒモ」という言葉を聞いたこと、

使ったこと、もしくは

見かけた事ありますよね。

 

「ヒモ」に関しては便利な道具と思う方、

ズルい生き方してと思われる方と

様々なとらえ方があります。

 

同じ言葉でも違う意味に

使われる日本語は沢山あります。

 

今回はそんな

「ヒモ」を意味別での語源、由来

を紹介したいと思います。

「ヒモ」の意味は?

「ヒモ」と一言で言っても

その意味は4種類あります。

①「紐(ひも)という物体」

繊維を糸よりも太く

中程度に束ねて長細く加工したもの。

 

その他には

細い糸を組み合わせて作る組紐。

紙テープを細長くまとめた紙紐。

ズボンのウエストの部分や

髪の毛を束ねるなどに

使用される伸び縮みするゴム紐。

雑誌を束ねるときよく使われる

ポリプロピレン製のビニール紐。

と紐にもたくさんの種類があります。

 

②「ヒモという男性」

女性を働かせて

自分は何もせずお金を貢がせる人の事。

 

奥さんが働いて

夫が家事をしている場合は、

ヒモとは呼ばず

主夫や専業主夫と呼びます。

 

しかし、

結婚もしてなく働きもしない

住み込みご飯を食べる男性を

ヒモと呼ばれています。

 

③「ヒモという貝」

ホタテガイやアカガイの外

套膜から接続部の棒状のものを除いたもの。

 

④「ヒモという仕事用語」

仕事上のプロジェクト等に

付帯している引き換え条件の事。

 

以上のようにヒモと言っても

使い方はその時の場面によって

大分意味を換えています。

 

ここでは、

①②がよく使われる意味だと思います。

 

今回はこちらの語源、由来を

見ていきたいと思います。

「ヒモ」の語源、由来は?

それでは、先程紹介した

①②のヒモの語源を見ていきましょう。

 

①「紐(ひも)という物体」の語源

これはいわゆる「赤い糸」が由来です。

夫婦がどうしようもない理由により別れる際、

お互いのヒモを結びました。

 

そして、再会でできるまで

解かないと誓いながら結んだこと

「秘(ひめ)」

「緒(下駄の鼻緒等に使われる紐)」

を略し「ヒモ」となったという説があります。

 

②「ヒモという男性」の語源

これは「海女」が語源と言われています。

男性が船の上で、

女性は紐をくくり付け海に潜り

魚を捕ります。

 

つまり、

女性が船に戻るときは

その紐をひぱっり

船の上で何もしていない男性のもとへ

魚を持ち戻ることからついた言葉です。

 

しかし現在は、結婚はしていて

働かない家事もしない男性の事を

「ヒモのようだ」と言われます。

 

本来ならお互いの別れたくない

気持ちを考えたロマンある

「ヒモ(紐)」ですが、

現在はその意味で使う方が

少ないかもしれません。

 

「ヒモ」という言葉を聞いたとき

ズルい男のイメージが

わいてくると思います。

 

やはり最近では、

漫画、ドラマに使われたりするので

このヒモの使用頻度が上がっていますね。

 

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。