落とし込み

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「落とし込み」は実は

単純な言葉ではありません。

 

その為、いざ

意味や類語などを考えてみると

思い浮かばない方も多いでしょう。

 

今回はそんな「落とし込み」は

どのように成り立っていて、

どのような意味があるか

しっかりと解説していきたいと思います。

「落とし込み」ってどういう成り立ち?

まず、「落とし込み」の

元になっているのは、

「落とし込む」という動詞です。

 

この「落とし込む」は

「落とす」「込む」という

2つの動詞を合成した

「複合動詞」なんです。

 

「落とし込む」という

マ行5段活用動詞の連用形と同形で

名詞化すると「落とし込み」となります。

 

これは「落とし込む」という行為を

表す動詞を名詞化した訳ですから、

「落とし込み」は「行為名詞」と言います。

 

ちなみに、他には

「はさむ」を名詞化した

「はさみ」は道具ですから、

「道具名詞」というのもあります。

「落とし込み」の3つの意味は?


 
「落とし込み」は「落とし込む」を

名詞化したものですから、

「落とし込む」の意味の名詞版と

考えれば良いのです。

 

「落とし込む」には

以下のような意味があります。

①落として中に入れる。
落として(穴などに)はめ入れる。
めり込むようにする。

落とし込む

②他人をおとしいれる。
だまして罪をきせる。

③抽象的な事柄や概念を、
具体的な形に反映させる。

  
それぞれイメージを挙げるなら、

・ゴルフボールをパターで落とし込む。

・嘘をついて嫌いな人を落とし込んだ。

・会議で出た意見を
実現可能な計画に落とし込む。

などです。

  

つまり、「落とし込み」は

上記に「~すること」

という意味になります。

 

この言葉はその

シチュエーションによって意味が

大きく変わります。

 

「おとしいれる」のような意味も

ありますから、誤解されないように

使用しましょうね。

「落とし込む」の類語は?

「落とし込む」の類語は、

それぞれの意味を考えて

適切なものを選びましょう。

  

「落として中に入れる」という意味であれば、

単に「入れる」と

言ってもいいでしょうし、

「めり込ませる」なども候補です。

  

対義語としては、

「すくいあげる」などが挙げられるでしょう。

  

「他人をおとしいれる」なら、

そのまま「おとしいれる」や

「そそのかす」「誘い込む」

「仕向ける」「釣る」「図る」

などが類語として挙げられます。

  

「具体的な形に反映させる」という意味で使用するなら、

「反映させる」「適用させる」

などが候補です。

「落とし込む」の類語一覧まとめ!

まとめ
まとめ
今回紹介した類語
「めり込ませる」
「おとしいれる」
「そそのかす」
「誘い込む」
「仕向ける」
「釣る」
「図る」
「反映させる」
「適用させる」

「落とし込む」を英語であらわせる?

 

最後に少し余談ですが、

英語も見ておきましょう。

  

「落とし込む」を

そのまま英語にするのではなく、

先ほどの意味から考えると簡単です。

  

単に「落とす」の意味で「drop」

「おとしいれる」の意味で「entrap」

「反映する」の意味で「reflect」

を使えば良いでしょう。

  

どうでしたか?

「落とし込み」「落とし込む」が

ごちゃごちゃなってしまって

申し訳なかったです。

  

この言葉は意外と複雑な言葉なので、

1つ1つの意味として捉えることで

今後も使いやすくなるかもしれませんね。
  

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。