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「知能が高い」「知能が低い」
 

人を判断する時にその人が持つ知能を

比べる事はよくある事です。
 

ですが、知能と呼ばれるものが

大きく分けて2つに分けられる事を

みなさんはご存知ですか?
 

ここではその2つの知能として分けられる

「流動性知能」「結晶性知能」

について紹介していきます。

「流動性知能」の意味とは?

知能の1つは

「流動性知能、流動性一般能力」

と呼ばれるものがあります。
 

主に行動を起こす際の知能

と考えられています。 
 

「流動性知能」の特徴

流動性知能は

  • 人それぞれが生まれながらに
  • 持っている能力です。

  • 20~30代までは上昇を続け、
  • その後は低下していきます。

  • 流動性知能自体を鍛える事は可能です。

 

「流動性知能」の鍛え方

流動性知能は鍛える事で

低下を防ぐ事ができます。
 

その方法とは“頭を使う事”です。
 

 
難しそうに感じますが日々の生活の中で

他人とコミュニケーションを取ったり、

新しい趣味を始めたりする事も

無意識のうちに流動性知能を鍛えています。
 

 
「言葉」を例に見てみましょう。
 

とっさに言葉が出なかったので

「あれ取って!」

と声をかけて相手から

「昨日買ったこれ?」

と言葉を引き出すのではなく、

自分が思い出してから

「昨日買ったピンクの口紅取って!」

と言う事で思考力を鍛える事が可能です。
 

流動性知能が衰えると

新しい体験をする際に対処法が

見つけられなくなる場合があります。
 

「結晶性知能」の意味とは?

知能として分けれられるもう1つは

「結晶性知能、結晶性一般能力」

と呼ばれます。
 

こちらは主に

言語を使う際の知能

と考えられています。
 

「結晶性知能」の特徴

結晶性知能は

  • 自身の経験や学んだ事が
  • 蓄積された能力です。

  • 結晶性知能は経験値が高ければ高い程向上し、
  • 老いても高い数値を示します。

  • 学習意欲や好奇心を失うと
  • 数値は低下します。

 

 
「結晶性知能」の鍛え方

人は常に何かを学んでいます。
 

学生は勉強や生活で必要な事等…
 

社会人は社会で生きて行く為の

マナーや仕事のスキル等…
 

リタイアした人は

新たなコミュニティでの生き方等…
 

これらは結晶性知能として脳に蓄えられ、

日々行動や会話などを

スムーズに進める材料となっていきます。
 

  • 英会話を学んで海外旅行へ行きたい
  • パソコンを使えるようになりたい
  • 転職して新たな環境に身を置きたい

これらは全て新しい事へのチャレンジです。
 

思うだけでなく行動を始めると

今までとは違った事がたくさん発生します。
 

そしてそれらは学んだ事で

結晶性知能として

次々と蓄えられていきます。
 

実際に海外に行ったのが

5年後だとしても

学んだ英語は活かされます。
 

パソコンも全く使えなかった頃に比べ

少しずつ使いこなす事ができます。
 

新しい会社へ入社した後、

前の会社で得た知識も

役立てる事が可能です。
 

結晶性知能は記憶の蓄積なので

全てを忘れてしまう事はほぼなく、

認知症になった場合でも

覚えている事が多いです。
 

「流動性知能」「結晶性知能」は加齢で変化する?

歳を取ると一般的に体の機能は低下します。
 

それでは先に挙げた

「流動性知能」と「結晶性知能」は

どのような影響が出るのでしょうか。
 

流動性知能は頭を使っている間は

その知能が向上、又は保たれています。
 

若い頃に物事の吸収が早いのは

脳が情報を集めている途中であり、

様々な状況への適応力に

優れているからです。
 

逆に年を取ってくると

古い形にこだわって

新しい発想が難しくなります。

 
行われる行動は今までの

経験を基にした物が多くなります。
 

結晶性知能は生きてきた中で

得てきた事が知能の土台となっているので

年を取っても能力が

激しく低下する事はありません。
 

私たちの知能は

流動性知能と結晶性知能の

2つが複雑に絡み合って

形成されています。
 

1つ1つに特徴はありますが、

お互いを補い合って

1つの行動を起こしている事も

決して少なくはありません。
 

ただ流動性知能は加齢によって

能力が低下する事がわかっているので、

低下を実感する前に

脳パズルや知恵の輪などで

鍛えておくのがおすすめです。
 

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。