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「頼みの綱」という言葉は

普段の生活でもよく聞きますよね。

 

分かるようで難しい言葉だと思います。

 

実はこの言葉には二つの意味があります。

 

今回はそんな「頼みの綱」の

意味、対義語、類語についてまとめました。

「頼みの綱」の「綱」の意味は?

「頼みの綱」は、

「たのみのつな」と読みます。

 

「綱」自体の言葉はロープの事です。

 

植物の繊維や針金などを

より合わせて長くつくったもので、

主になにか物を引っ張ったり、

吊ったりする時に使います。

 

綱は船が動けない船や

人の居ない船を互いに結び、

引っ張って運ぶ時などによく使われます。

 

しかし、「頼みの綱」の「綱」は

物理的な綱を指す言葉ではありません。

 

ここでの「綱」は

「人」に見立てて使われています。

「頼みの綱」の1つ目の意味、使い方、類語は?

自分の傍に頼れる人がいると、

つい頼り過ぎてしまうことありませんか?

 

「頼みの綱の」の1つ目の意味は

「自分の力ではどうしようも無くなった時に、

最後にすがる相手」

を例えて言う言葉です。

 

使い方は

・「今となっては彼らだけが頼みの綱である」

自分の力ではどうしようも無くなってしまい、

自分以外の他の人間に

全てを託すしかない場合などに使えます。

 

類語としては

「ツテ」「アテ」「コネ」

が挙げられます。

「頼みの綱」の2つ目の意味、使い方、類語は?

「頼みの綱の」の2つ目の意味は

「切り札、奥の手、最後の手段など、

いざという時の一手」

として使う時もあります。

 

つまり、その対象は人間だけに限らず、

物などにも使うことが出来ます。

 

使い方としては

・「暴風雨の上暗闇では、

レーダーだけが頼みの綱であった」

 

船の上で視界が塞がれ、

レーダーでしか周りの状況が

確認出来ない状態など、

物に対して全てを託すしかない場合に使います。

 

類語としては

「必殺技」 「奥の手」

「秘密兵器」「最終兵器」

「切り札」 「最終手段」

「隠し玉」「とっておき」

が挙げられます。

「頼みの綱」の対義語は?

「頼みの綱」が最後の希望であれば、

最後の希望が失われることもあります。

 

対義語はそういう意味を持つ言葉で

「頼みの綱も切れ果てる」

 

この意味は

最後の頼りになるものとして

望みを繋いできたのに、

それがダメになってしまう。

ということわざです。

 

どうでしたか?

「頼みの綱」の意味は、

何かにすがると言う意味と共に

いざという時の一手

という意味としても使います。

 

「頼みの綱」と言えど、

「頼みの綱も切れ果てる」と言った

ことわざがあるように、

時には「頼みの綱」も失敗するんですね。
 

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。